戻って来た。
変わりのない日常。

たった3日間。
本当にあった事なのだろうか…なんて未だに思う。

「おはよー、雫。
今日も遅いね〜。」

「…眠い。」

ぴたっと冷たい感触。

「アイス〜。」

ひょろ〜んと喉から手が伸びると
全然逃げないアイス。

「あれ?」

「どうしたの?」

「いや〜いつもならここから逃げるはずだから。」

ぽんぽんと頭をなでられる。

「そんなガキみたいな事するわけないじゃんw」

わーい。

かぱっとフタを開けアイスを食べようとする…。

「氷じゃん!?」

「いひひひ。
やーい、引っかかった〜w」

「こら〜(怒」

学校へ続く坂を駆けていく2人には誰も付いて行けない。
それは速いからじゃない。
馬鹿な2人だから。
そんな2人にしかできない事。




「今日はうち来なよ。
お父さんがカレー作るってさw
どうせ天の親遅いんでしょ〜メールしときなよ。」

「うん。」

黙々とメールする天。

そういえば…あのメール。
届いてないのかな。

雫がいなくなった日の朝に雫へ送ったメール。

メールを送り終えると1通メールが来た。

『返事送れてごめん、親友。』

先に行ってる雫を見ると少し照れくさそうに
目をそらした。

「何やってんのー早くおいでよ〜。」

私は笑顔で雫に駆け寄った。




そして朝礼。
いつもの朝。
無駄な先生の挨拶…。

うとうと…。
うとうと…。

「寝るなよ、ハニー。」

ビクンとして前を見るとあいつがいた。
なんだか懐かしい顔…。





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