2008年9月26日(金)

そ〜っと目を開けるとそこには光。
信じられない。
目が見える。

やった!?
治ったんだ。
これで学校にいける。
友達ともまた遊べる。
あいつともまた会える?

お母さんにも迷惑をかけないで
これからはちゃんとお手伝いもするし
色々一緒にしなくっちゃ…。

それに勉強もちゃんとしたいし
色んな場所に行きたい。
京都も行ってみたいし
北海道にも行きたい。
沖縄だって海外だって行きたい。





ふと目を覚まし、それが夢だと気が付いた。
目を覚ましたのに見えない。
夢の方が良い…。

今何時だろう…。

より子は時計に手を伸ばしスイッチを押す。


タダイマノジコクハチジヨンジュウゴフンデス


聞き難い機械的な声で私に時刻を教えてくれる。
色々捨てたけど唯一増えた物といえばこれかもしれない。
見えない私が簡単に時刻を知れる道具。

あ〜あ。
目が見えたら何しよう。
最初に見たい物はお母さんでしょう。
次はみやこさんとかりゅうた君。
どんな顔してるんだろう…。
私の顔は見えてるのになんかずるいな〜。



その日もあっという間に過ぎ去って行く。
何も変わらない毎日。


第13日〜早く何か見つけないと〜


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