2008年9月29日(月)

長い1日が始まった。
なんと言うか…なんとも言えない日になった。



それは私が起きる前に始まってた。

バン

という何かの音で目を覚ました私は何が起きているのか
さっぱり分からない。

よろよろと戸の方へ行き、戸を開けるとなんだか臭い。

!?

「お母さん、どうしたの。」

少し大きめの声でより子が母親を呼ぶが返事が無い。
もう出かけたのだろうか。

階段をゆっくりと降りて行くと
なんだか頭が痛くなってくる。

「お母さんどこ?」

ぷすぷすと何か燃えている音と臭いがする。
嫌な臭い。

何が燃えているんだろう。

「お母さ〜ん。」

その時再びバンという音がしたかと思うと
何かに吹き飛ばされ私はブラックアウトしたらしい。




目が覚めたのは病院。

「大丈夫、より子ちゃん?」

誰だろう…私の名前…!?

私の名前だっけ…。

「より子ちゃん、分かる?」

あれ…目が開かない。
…そっか。
私、目が見えなくなってるんだっけ。

「より子ちゃ〜ん。
もしもし〜。」

あれ…この感じって…。

「みやこさん…?」

「あ、起きた。
先生呼んでくるね。」

私はどうしちゃったんだろう。
全然覚えてない。



それから先生がきてまた入院って事だけ教えてくれた。
別に体には異常ないみたいだったけど。

「より子ちゃん。」

「みやこさん。
なんだか久しぶり。」

「うん、そうね…。」

なんだろう。
元気がない。
どうしたんだろう。

「隠していても分かる事だから言うけど…。」

「え!?」

どうしたんだろう。
嫌な予感…。

「実はね。
より子ちゃんのおうち…燃えちゃったの。」

「え…。」

あれは爆発した音!?
じゃあお母さんは…。

「お母さんは!?」

「それが…まだ見つかってないの。
けど、きっと大丈夫よ。
家の中にいたとは限らないし…。」

何がなんだか分からない。
お母さんがいない…。
なんで…。
お母さんどこ…。

「より子ちゃん…。」

泣き出していた私をそっと抱きしめてくれた。



その日のうちにお母さんの丸焦げのになった死体が家の台所から発見された。


第16日〜1人で逃げるなんてずるいよ〜


戻る